このコンセプトのメインテーマは、コミュニケーション効果の向上、遠距離からでも感動を与えるブースの制作、ビジュアル面での優位性、芸術の領域にまで高められたテクノロジー、また多くの人々を五感でレクサス・ブランドの世界に惹き込み、アイデンティティを抱かせることに力を注いだ。そしてその結果をb+s社のマネージャー、P・ベッカーは「今回はまるでオートクチュールの服のように、すべてをレクサスの新たなブランド・コミュニケーションのポリシーに完全にフィットさせることに成功したんだよ。」と述懐してくれた。
バックライトにLEDを採用したアクリル・パイプのウォールひとつをとってみても、人々をレクサスブースに注目・魅了させるに十分である。ブース全域には、LEDバックライトが入ったパイプで美しい曲線が描かれ、又、レクサスのコンセプト・モデルのプレゼンテーションには、クルマを見事に演出するビデオとLEDが内蔵されたガラスのターンテーブルが用意された。
堂々とした世界デビュー
美しい時の流れのようなライティングウォール、その色彩の変化、素材…はブースデザインにより見事にコーディネートされ、調和のとれた統一性のある環境空間を創造した。
また、最高の技術や品質で実現されたすべてのディテールの中には、レクサスのもう一つのメインテーマ、すなわち“これ以上の完璧なものはないというほどの完璧性の追求'”が反映されている。
そして、今回のジュネーブショーにおけるレクサスの世界デビューは、あたかも“ジュネーブだけのため”という先進性と、もう二度と味わえないであろうという強烈な印象を与えているが、実は基本プランの初期段階からモジュールをベースにしたフレキシブルな制作方式が考えられていたため、トヨタの今後のヨーロッパにおけるモーターショーやイベントで、b+s
exhibition社はこのコンセプトを引き継いでいく。従って、ショーの規模の大・中、あるいは小規模のショーであっても、レクサスブースの展示クォリティに格差が出ることはないのである。 |